過干渉の毒親育ちの生きづらさを克服するために必要なのは○○○○すること

脱・自己犠牲ライフメソッド 心理カウンセラーの山中望愛(やまなかみらい)です。

「過干渉な親」とは、子どもが選択することに対して「あれをしなさい、これをしなさい」
「あれはやめておきなさい」などと干渉する親のことです。

私の母親も過干渉な親でした。

例えば、小学生の頃、洋服は母親が選んだもの、習い事も母が選んだもので、自分が着たいものややりたいことを言える状況ではありませんでした。

勉強を頑張っていい子にしても、褒められた記憶がありません。

成長してからも、進学先、付き合う人、ことあるごとにあれがいい、これはだめと口出しをされたことは数え切れません。

親に反抗しつつも、親が悲しむことに罪悪感を抱えていた時期もあります。

そんな私が母と自分は違うと境界線をひいて、距離を置くことができたのは自分が自分を自己受容してきたからだと思っています。

あなたの生きづらさを少しでも軽くするきっかけとなるかもしれませんので、最後まで是非お読みください。

自分の心の中にいる「インナーペアレント」(見つめる自分:理性)を知る

私たちの心の中には「インナーペアレント」(見つめる自分:理性)と「インナーチャイルド」(見つめられる自分:感情)がいます。

私たちの中の「インナーペアレント」(見つめる自分:理性)は自分の親の「ものの見方」を取り込んで形成されています。

私たちは、自分と他者の間にしっかりした「境界線」を引くことで、自分の心の中に安全領域を創り出し、そのことによって、自分が自分であることの確かさを築いていきます。

しかし、過干渉な親は、子どもの境界線を乗り越えて、子どもの人生に侵入してきます。

子どもが境界線を引こうとしても、子どもが自分を確立しようとしてもそのプロセスを妨げてしまうのです。

過干渉な親の行為は、子どもにしてみれば、「そのままの自分を受容してもらえない体験」
になってしまい、その結果、子どもは、受容的ではない「インナーペアレント」を形成してしまいます。

いいかたを変えると子どもは無意識に親のものの見方、価値観などを自分の中に取り込んでしまうこととなるのです。

その結果、自他の境界線があいまいなまま、自分が確立されていない状態となり、ありのままの自分を受容できないため、大人になっても以下のような状態に陥ってしまいます。

・自分に自信を持てない
・周囲の人の言葉や態度に傷ついてしまいやすい
・人からの評価が気になる
・自分にダメ出しをしてしまう
・人に自分の気持ちを言えず、我慢してしまう
・将来の不安(悲観的な考え)が強い
・できなかったことが気になり、自己否定してしまう

自分が確立されていないので、自分の中に基準がなく、他人からの評価でしか自分をはかれず、他人優先の状態となってしまうのです。

「そのままの自分を受容してもらえない体験」をしたあなたの「インナーチャイルド」(見つめられる自分:感情)はどう感じているでしょうか?

私は母親に対しての怒りを感じていました。
母親の過干渉のせいで自分は大好きだった人と結婚できませんでした。
心を許せる友達をつくることができず、自分には得体のしれない生きづらさがある。
それはあれこれ干渉してくる母親のせい。母に対してのストレスは大きくなり、母のせいで幸せになれないと思っていたのです。

そんなことを思っている自分に罪悪感も感じていました。

でも、その怒りを出していくと怒りの後ろには自分を受容してもらえなかった悲しさや寂しさがあったのです。

私は自分の気持ちを見ないようにしてずっと我慢をしていたのです。

もしあなたがたくさん我慢をしているのであれば、次に書く方法でご自身の「インナーチャイルド」(見つめられる自分:感情)をいやしてください。

「インナーチャイルド」(見つめられる自分:感情)をいやすポイントは自己受容

自己受容は以下の状態です。

 子どもが悲しんでいる。親が「悲しんだね…」と子どもの感情を受容する。
    ⇒子どもは受容されたことで、安心感を持ち感情が癒される。

自分が感じる感情を無視せず、しっかりと感じて受容することで「インナーチャイルド」(見つめられる自分:感情)がいやされていきます。

自分の感情に対して心の中で受容的な言葉を繰り返していくことで、「インナーペアレント」を受容的、共感的に育て直すことができます。

*例えば、ネガティブな感情がわいたとき
 自分が悲しいと感じたら・・・「悲しいんだね~」
              「そりゃ、悲しくなるよ…」
              「悲しんでいいんだよ」
と、自分の感情に対して、心の中で受容的な言葉をささやきかける。

このような言葉がけを日ごろから習慣化させることで、やがてインナーペアレントが受容的に変わっていき、自己受容が深まっていきます。

ただし長い時間をかけていく必要があります。

受容的なインナーペアレントを育んでいくと、次のようになれます。

・自分に自信を持てるようになる
・周囲の人の言葉や態度に振り回されなくなる
・人からの評価があまり気にならなくなる
・自分を責めなくなり、自己受容できるようになる
・他者に自分の気持ちを率直に言えるようになる
・不安が弱まる(=肯定的な考えが優位になる)
・できなかったことや細かいことが、あまり気にならなくなる

こんな状態になったら、あなたはどうなっていますか? 

想像できますか?

「受容的なインナーペアレント」を自分の中に育んでいくと、私たちは自分らしく生きることができ、幸せな人間関係を築いていくことができます。

自分が感じている感情はどんな感情でも我慢しなくていいですよ。自分で自分の感情を受容していきましょう。

自己受容をしていくと自分の気持ちを抑えて我慢する必要がなくなってきます。

自分が感じていることを自由に表現しながら、自分らしく、楽に過ごすことができますよね。

できることからでかまいません。少しずつでいいので、ぜひ自分の感情を受容するを実践してみてくださいね。

自己受容が思うようにすすまない場合は

もし自己受容が思うようにすすまない場合などは自分に、
「親の期待に応えなくていい」
「親をガッカリさせてもいい」
「自分の気持ちや欲求を優先してもいい」
というような許可を出してあげてください。

自己受容について書いてきましたが、自分で行うことに限界を感じてしまう方がもしいらっしゃったら、お試しカウンセリングでお話を聞かせてください。

カウンセリングに申し込むことはとても勇気がいることですが、あなたの未来が変わるきっかけとなれたら幸いです。

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